金春八条(読み)コンパル ハチジョウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「金春八条」の解説

金春 八条
コンパル ハチジョウ


職業
能楽師(金春流シテ方)

肩書
金春流宗家(78代目)

本名
金春 光太郎(コンパル ミツタロウ)

生年月日
明治19年 9月30日

出生地
奈良

学歴
初瀬高小〔明治35年〕卒

経歴
金春流76代宗家・七郎広運の長男。明治23年「望月」の子方で初舞台。31年上京、75代宗家の八郎義広に師事したが、35年奈良へ戻り鉄道に勤務。37年足の負傷で退職、能楽復帰。43年父の死去で弟の金春栄次郎が77代を継ぐが、大正2年弟の辞退で78代家元を継いだ。人間味豊かな芸風で評価され、昭和21、31両年に秘曲関寺小町」をつとめた。26年長男に宗家を譲り、29年八条と改名

没年月日
昭和37年 5月17日 (1962年)

家族
父=金春 七郎広運(76代宗家),弟=金春 栄治郎(77代宗家),長男=金春 信高(79代宗家),二男=金春 欣三(能楽師)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「金春八条」の解説

金春 八条
コンパル ハチジョウ

明治〜昭和期の能楽師(金春流シテ方) 金春流宗家(78代目)。



生年
明治19(1886)年9月30日

没年
昭和37(1962)年5月17日

出生地
奈良県

本名
金春 光太郎(コンパル ミツタロウ)

学歴〔年〕
初瀬高小〔明治35年〕卒

経歴
金春流76代宗家・七郎広運の長男。明治23年「望月」の子方で初舞台。31年上京、75代宗家の八郎義広に師事したが、35年奈良へ戻り鉄道に勤務。37年足の負傷で退職、能楽に復帰。43年父の死去で弟の金春栄次郎が77代を継ぐが、大正2年弟の辞退で78代家元を継いだ。人間味豊かな芸風で評価され、昭和21、31両年に秘曲「関寺小町」を務めた。26年長男に宗家を譲り、29年八条と改名。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「金春八条」の解説

金春八条 こんぱる-はちじょう

1886-1962 明治-昭和時代の能楽師シテ方。
明治19年9月30日生まれ。金春流宗家76代金春広運(ひろかず)の長男。明治23年初舞台。大正2年78代家元をつぐ。事故による足の負傷などの困難な条件をのりこえて奈良でまいつづけ,その特異な芸風は武智鉄二後援をうけた。昭和26年家元を長男信高にゆずり,のち八条を名のる。昭和37年5月17日死去。75歳。奈良県出身。名は光太郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「金春八条」の解説

金春 八条 (こんぱる はちじょう)

生年月日:1886年9月30日
明治時代-昭和時代の能楽師。金春流宗家(78代目)
1962年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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