朝日日本歴史人物事典 「金森重頼」の解説
金森重頼
生年:文禄3(1594)
江戸前期の飛騨国(岐阜県)高山藩主。金森可重の3男,母は名古屋因幡守高久の娘。茶人金森宗和の弟。左兵衛,長門守,出雲守。慶長13(1608)年徳川家康の小姓として仕え,元和1(1615)年家康の命によって父の遺領を継ぎ,第3代高山藩主となった。新田の開墾をすすめ,川上,小島,白川郷の鉱山,神岡,茂住の鉱山を開発採鉱させ,藩財政の基礎固めをはかった。祖父,父につづいて茶の湯をよくし,小糸焼の陶窯を初めて作らせたりしたが,寛永の飢饉には,伝来の茶器雲山肩衝を売って,領民救済の資金としたという。<参考文献>『岐阜県史』通史編近世上
(高牧實)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報