金森重頼(読み)かなもり・しげより

朝日日本歴史人物事典 「金森重頼」の解説

金森重頼

没年:慶安3.閏10.7(1650.11.30)
生年文禄3(1594)
江戸前期の飛騨国(岐阜県)高山藩主。金森可重の3男,母は名古屋因幡守高久の娘。茶人金森宗和の弟。左兵衛,長門守,出雲守。慶長13(1608)年徳川家康小姓として仕え,元和1(1615)年家康の命によって父の遺領継ぎ,第3代高山藩主となった。新田開墾をすすめ,川上,小島,白川郷鉱山,神岡,茂住の鉱山を開発採鉱させ,藩財政の基礎固めをはかった。祖父,父につづいて茶の湯をよくし,小糸焼陶窯を初めて作らせたりしたが,寛永の飢饉には,伝来茶器雲山肩衝を売って,領民救済の資金としたという。<参考文献>『岐阜県史』通史編近世上

(高牧實)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「金森重頼」の解説

金森重頼 かなもり-しげより

1594-1650 江戸時代前期の大名
文禄(ぶんろく)3年生まれ。金森可重(よししげ)の3男。金森宗和(そうわ)の弟。駿府(すんぷ)(静岡市)の徳川家康に小姓としてつかえる。大坂冬の陣に活躍。元和(げんな)元年(1615)飛騨(ひだ)(岐阜県)高山藩主金森家3代となる。鉱山開発などに力をそそぎ,寛永8年の飢饉(ききん)には家宝の茶器をうって領民をすくったという。慶安3年閏(うるう)10月7日死去。57歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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