金重素山(読み)カネシゲ ソザン

20世紀日本人名事典 「金重素山」の解説

金重 素山
カネシゲ ソザン

昭和・平成期の陶芸家(備前焼) 岡山県重要無形文化財保持者(備前焼)。



生年
明治42(1909)年3月31日

没年
平成7(1995)年12月27日

出生地
岡山県備前市伊部

本名
金重 七郎左衛門

主な受賞名〔年〕
岡山県文化賞〔平成3年〕,勲四等旭日小綬章〔平成3年〕

経歴
昭和26年大本教教祖、出口直日に招かれて京都府亀山市に花明窯を築き、陶技を指導すると同時に、油敵天目の石黒宗麿釉薬について学ぶ。35年綾部市の大本教本部に鶴山窯を築き、39年岡山市東郊の円山に移る。57年には郷里の伊部に戻り、牛神下窯を築く。49年山陽新聞文化賞受賞、58年岡山県重要無形文化財に認定。桃山期の火襷を再現し、白地に鮮やかに緋色を現す。主として茶陶を作り、気品のある作風を示す。岡山県展審査員。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「金重素山」の解説

金重素山 かねしげ-そざん

1909-1995 昭和-平成時代の陶芸家。
明治42年3月31日生まれ。金重陶陽の弟。兄とともに戦後の備前焼再興につくす。織豊時代の緋襷(ひだすき)を電気窯で再現し,おもに茶陶を制作した。平成3年岡山県文化賞。平成7年12月27日死去。86歳。岡山県出身。本名は七郎左衛門。
格言など】作品は子供じゃ。生まれ変わっても焼き物をやる(常に口にしたことば)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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