金麩羅(読み)きんぷら

精選版 日本国語大辞典 「金麩羅」の意味・読み・例文・類語

きん‐ぷら【金麩羅】

〘名〙
① テンプラの一種そば粉またはそば粉に卵黄を加えたころもで揚げたもの。また、榧(かや)の実の油で揚げたもの。それを食べさせる店をもいう。
歌舞伎三題噺高座新作髪結藤次)(1863)序幕雑物を担いだまま金(キン)ぷらへ押上って」
② 金でめっきをしたもの。
※怪化百物語(1875)〈高畠藍泉〉上「金ぷらの小豆鎖を時計のあるべきところへかけ」

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デジタル大辞泉 「金麩羅」の意味・読み・例文・類語

きん‐ぷら【金×麩羅】

そば粉の衣をつけて揚げたてんぷら。また、卵黄を加えた小麦粉の衣をつけたてんぷら。かやの油で揚げたものもいう。
金めっきを施したもの。「金麩羅の安時計」

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「金麩羅」の解説

きんぷら【金麩羅】

卵黄・小麦粉・水を混ぜて作った黄色い衣をつけて揚げた天ぷら。そば粉の衣をつけて揚げた天ぷらや、かや油で揚げた天ぷらをいうこともある。◇衣に卵黄を入れたものは「黄身揚げ」ともいう。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

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