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雑物 ぞうもの

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

雑物
ぞうもの

能の曲目の分類の一つ。雑能,四番目物ともいう。五番立の能の神,男,女,狂,鬼の狂にあたるが,狂物のほか,他の分類に属さない種々の曲が割当てられるところからこの称がある。曲数は多く,現行曲の3分の1を占める。劇的で変化に富んだ曲が多い。 (1) 物狂物 『三井寺 (みいでら) 』『桜川』『柏崎』『隅田川』『蝉丸』『蘆刈』『高野物狂』『籠太鼓』『卒都婆小町』『弱法師 (よろぼし) 』など。 (2) 現在物 『春栄』『安宅』『仲光 (満仲) 』『小袖曾我』『夜討曾我』『橋弁慶』『正尊』など。 (3) 幽霊物 『藤戸』『恋重荷 (こいのおもに) 』『鉄輪』『葵上』『道成寺』『通小町』『船橋』『善知鳥』など。 (4) 遊狂,楽物 『自然居士 (じねんこじ) 』『花月』『放下僧』『唐船』『邯鄲 (かんたん) 』『菊慈童』『一角仙人』など。また他の順位の曲 (準鬘物,準脇能物) でも,四番目に扱うものがある。

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デジタル大辞泉の解説

ざつ‐ぶつ【雑物】

種々雑多なもの。こまごまとした日用の品物にいう。

ぞう‐もつ〔ザフ‐〕【雑物】

雑多なもの。こまごました財物。ざつぶつ。
「徂徠(そらい)の書、東涯の書もあったが…其他はごたごたした―ばかり」〈福沢福翁自伝

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大辞林 第三版の解説

ざつぶつ【雑物】

雑多なもの。こまごまとしたもの。

ぞうもつ【雑物】

種々のこまごましたもの。日常用いる雑多なもの。 「 -蔵」 「資財-東西に運び隠し/盛衰記 26
中世、年貢以外に賦課された野菜・紙・稾わらなどの種々の雑税。

ぞうもの【雑物】

能楽の正式番組で四番目に演じられる曲の総称。狂乱物・直面ひためん物(現在物)・遊舞物・幽霊物など種々の曲を含み、劇的要素に富む曲が多い。四番目物。

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