釧路沖海底谷(読み)くしろおきかいていこく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「釧路沖海底谷」の意味・わかりやすい解説

釧路沖海底谷
くしろおきかいていこく

北海道,釧路沖の水深 80mの大陸棚外縁から始って,数段の深海平坦面および大陸斜面を下刻して南へ向い,途中で直角に東に曲り,再び南下して,水深 4500mに達し千島-カムチャツカ海溝に注ぐ海底谷全長 150kmで,日本周辺では天竜川沖海底谷とともに第一級の規模をもつ。谷壁は急傾斜で,V字形断面,谷底の幅 2km以内,谷は深く,1300m以浅では 300m以下であるが,それ以深では 500~750mになる。支谷は数が少く,深さ 100m以内。構造谷と考えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android