銀シアン化カリウム(読み)ぎんしあんかかりうむ(英語表記)potassium silver cyanide

日本大百科全書(ニッポニカ) 「銀シアン化カリウム」の意味・わかりやすい解説

銀シアン化カリウム
ぎんしあんかかりうむ
potassium silver cyanide

正しくはジシアノ銀(Ⅰ)酸カリウムという。銀塩水溶液シアン化カリウムを加えると、初めシアン化銀が沈殿してくるが、さらにシアン化カリウムを加えると、錯イオンを生成して溶け、無色の溶液となり、この溶液から無色の結晶として得られる。化学式K[Ag(CN)2]、式量199.0、比重2.36。水、エタノールエチルアルコール)に溶け、乾燥していれば光によって変化しない。溶液は銀めっき液として用いられる。きわめて毒性が強い。

[中原勝儼]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「銀シアン化カリウム」の意味・わかりやすい解説

銀シアン化カリウム
ぎんシアンかカリウム
potassium silver cyanide

化学式 K[Ag(CN)2] 。無色の結晶で,感光性がある。酸と反応し不溶性のシアン化銀を沈殿する。猛毒殺菌剤となるほか,銀メッキ用に広く使われる。

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