日本大百科全書(ニッポニカ) 「銅輸出国政府間協議会」の意味・わかりやすい解説
銅輸出国政府間協議会
どうゆしゅつこくせいふかんきょうぎかい
Conseil Intergouvernemental des Pays Exportateurs de Cuivre フランス語
略称CIPEC。1968年5月にコンゴ(のちザイール、現コンゴ民主共和国)、ザンビア、チリおよびペルーの四か国によって設立され、銅輸出による収益の増加を図るために、銅の生産・販売に関する加盟国の決定あるいは政策の調整を促進することを主たる目的としている。75年にインドネシアが新たに加盟した。また、オーストラリア、パプア・ニューギニア、モーリタニア、ユーゴスラビアの四か国が準加盟国となっている。本部はパリにある。74年に銅価格が急落し、その後も大量の余剰在庫の存在から低迷が続いたことによって、CIPECは結成以来最大の危機に直面した。これに対して、CIPECは加盟国からの輸出の削減などの諸措置をとることによって対処した。
[入江成雄]