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鍬入れ クワイレ

大辞林 第三版の解説

くわいれ【鍬入れ】

地鎮祭や植樹などのとき、儀礼的に地面に鍬を入れること。 「 -の儀」 「 -式」
鍬始め 」に同じ。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鍬入れ
くわいれ

正月の仕事始めの一種。全国に分布し、作(さく)始め、鍬起し、打ち初(ぞ)めなどともいわれ、これを行う日には1月2日、4日、11日がある。一家の主人が苗代田や恵方の田、畑に出て少し耕し、松、榊(さかき)などを立てて幣(へい)や注連(しめ)を飾り、神酒(みき)、洗米などを供えてくるもので、農作物の予祝とか農神祭りの性格をもつ儀礼である。このとき、烏(からす)呼びをして烏が供え物をついばむのを見て作柄を占う所、堆肥(たいひ)の引き出しや牛馬を出して少し働かせる所もある。漁村の乗り初め、船祝いや、山村の山入り、伐(き)り初めなどと対応するものである。[田中宣一]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の鍬入れの言及

【くわ(鍬)】より

…耕刃が柄に鋭角状にとりつけられた人力農具で,柄を手でにぎり,耕刃を地面に強くあるいは軽くうちつけて使用する。すき(犂),掘棒とならぶ代表的な耕具で,くわを主要耕具とするくわ農耕地帯は熱帯にあり,バナナやタロイモの分布範囲とほぼ対応しているが,そのうちメラネシア,ポリネシアでは掘棒と,また南~東南アジアではすきと併存している。温帯のすき農耕地帯でも補助農具として広く使用されている。大航海時代以前の南北アメリカではすきがなく,くわ農耕が温帯まで広がり,熱帯では掘棒と併存していた。…

【仕事始め】より

…年間最初の労働がその年の生業全体に影響を及ぼすという考えに基づき,多分に予祝の意味をこめて行われる。田畑の仕事始めは鍬入れ,作始め,打ちぞめなどといわれ,正月2,4,11日などの早朝にその年の恵方(えほう)に当たる田畑へ出て数鍬うない,持って行った正月飾りや神酒,洗米などを供えてくるが,その際洗米やオソナエ(餅)の砕片を並べて烏呼びをし,どの洗米や砕片を食うかによって作占(さくうら)をする風もある。堆肥を田畑に散らしたりする所もある。…

【松の内】より

…しかし,4日朝の僧侶による寺年始までには門松をとってしまうべきだとする所でも,屋内の神棚の松飾や注連(しめ)飾をはずすのはそれより後だとする所が少なくないし,また3日など比較的早い時期に門松をとる所では,その穴の跡に門松の芯の小枝をとって少し挿しておく所が珍しくないことから,3日などではなく,7日もしくはそれよりも長い期間が本来の松の内ではなかったかと思われる。取りはずした松の処理は,小正月のトンド(左義長)の火で燃やす所が多いが,正月11日などの鍬入れ儀礼(仕事始め)のときに田畑へ持っていって立てる例もある。【田中 宣一】。…

※「鍬入れ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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