鎌倉夫(読み)かまくらふ

世界大百科事典 第2版の解説

かまくらふ【鎌倉夫】

鎌倉時代以降,荘園公領の住民課された夫役の一種。関東人夫役ともいう。守護地頭などが,鎌倉番役などを勤めるために,配下の住民らをひきつれて鎌倉にむかい,雑役に服させた。鎌倉に地頭が居住しているときには,その所領から一定数の人夫を日数を限って呼びよせ,雑事に使役させる場合もあった。京上夫荘園領主の管轄下にあったのに対して,鎌倉夫は地頭などの支配統轄下にあった。南北朝以降,夫役の銭納化がみられるが,〈鎌倉夫料足〉の用例のように,鎌倉夫も負担軽減を願う住民らによってしだいに代銭納化されていった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

終末時計

アメリカの科学雑誌『ブレティン・オブ・ジ・アトミックサイエンティスツ』が毎号表紙に掲げている「地球最後の日」までの時間を表示する時計。核戦争の危機を訴え,1947年に初めて登場。米ソ冷戦の終結を迎えて...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android