鎌髭(読み)カマヒゲ

デジタル大辞泉 「鎌髭」の意味・読み・例文・類語

かまひげ【鎌髭】[歌舞伎]

歌舞伎十八番の一。安永3年(1774)江戸中村座初演の桜田治助作「御誂染曽我雛形おあつらえぞめそがのひながた二番目大切おおぎり原形。現在のものは、明治になってからの、竹柴金作の新脚色。

かま‐ひげ【鎌×髭】

鼻の下から左右へ、鎌の形にはね上げたひげ江戸時代やっこなどが生やした。また、油墨でかいたものもある。やっこひげ。
[補説]作品名別項。→鎌髭

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精選版 日本国語大辞典 「鎌髭」の意味・読み・例文・類語

かま‐ひげ【鎌髭】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 鼻の下から左右へ鎌をさかさまにしたような形にはね上げたひげ。江戸時代、奴(やっこ)などの多く生やしたもの。また、油墨で描いたものもある。奴髭。
    1. 鎌髭<b>[ 一 ]</b>〈大和耕作絵抄〉
      鎌髭[ 一 ]〈大和耕作絵抄〉
    2. [初出の実例]「おらが様な者に此のかま髭で頬づりはいたかろもの」(出典:浄瑠璃・平家女護島(1719)三)
  2. [ 2 ] 歌舞伎十八番の一つ。「六部」ともいう。安永三年(一七七四)江戸中村座で初演された桜田治助作の「御誂染曾我雛形(おあつらえぞめそがのひながた)」の第二番目の大切(おおぎり)が原形。鍛冶屋四郎兵衛、実は三保谷が髭そりにかこつけて六部快哲、実は景清の首を鎌でかこうとするが、不死身なので切れず、両者がにらみ合うという筋。現在のものは、明治になって竹柴金作が「将門記」の世界に脚色し直したもの。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「鎌髭」の解説

鎌髭
(通称)
かまひげ

歌舞伎・浄瑠璃外題
元の外題
曾我𧚄愛護若松
初演
明和6.1(江戸・中村座)

鎌髭
かまひげ

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
作者
竹柴其水
初演
明治43.10(東京明治座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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