デジタル大辞泉
「鎌髭」の意味・読み・例文・類語
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かま‐ひげ【鎌髭】
[1] 〘名〙 鼻の下から左右へ鎌をさかさまにしたような形にはね上げたひげ。江戸時代、奴
(やっこ)などの多く生やしたもの。また、油墨で描いたものもある。
奴髭。
※
浄瑠璃・平家女護島(1719)三「おらが様な者に此のかま髭で頬づりはいたかろもの」
[2]
歌舞伎十八番の一つ。「六部」ともいう。安永三年(
一七七四)江戸中村座で初演された桜田治助作の「
御誂染曾我雛形(おあつらえぞめそがのひながた)」の第二番目の大切
(おおぎり)が原形。鍛冶屋四郎兵衛、実は三保谷が髭そりにかこつけて六部快哲、実は
景清の首を鎌でかこうとするが、不死身なので切れず、
両者がにらみ合うという筋。現在のものは、明治になって竹柴金作が「将門記」の世界に脚色し直したもの。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
鎌髭
(通称)
かまひげ
歌舞伎・浄瑠璃の外題。- 元の外題
- 曾我𧚄愛護若松
- 初演
- 明和6.1(江戸・中村座)
鎌髭
かまひげ
歌舞伎・浄瑠璃の外題。- 作者
- 竹柴其水
- 初演
- 明治43.10(東京・明治座)
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報