日本歴史地名大系 「長和庄」の解説
長和庄
ながわのしよう
古代から中世にかけて沼隈郡の東南部に存在した荘園。「和名抄」にはみえないが、「尊卑分脈」に長和郷がみえている。荘域については定かではないが、領家
立荘経緯も不明な点が多いが、鳥羽院政期までに院領荘園として成立していたことは確実である。すなわち嘉元四年(一三〇六)の昭慶門院御領目録(竹内文平氏旧蔵文書)によれば領主であった藤原惟方が、永治元年(一一四一)に美福門院の建立した
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報