長寛(読み)チョウカン

関連語 ごん みち

精選版 日本国語大辞典 「長寛」の意味・読み・例文・類語

ちょうかんチャウクヮン【長寛】

  1. 平安時代、二条天皇の代の年号。応保三年(一一六三)三月二九日に天変疾疫により改元、長寛三年(一一六五)六月五日永万元年となる。関白藤原基実出典は「維城典訓」の「長之寛之、施其功博矣」による。

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日本の元号がわかる事典 「長寛」の解説

ちょうかん【長寛】

日本の元号(年号)。平安時代の1163年から1165年まで、二条(にじょう)天皇の代の元号。前元号は応保(おうほう)。次元号は永万(えいまん)。1163年(応保3)3月29日改元。天変と永暦(えいりゃく)年間(1160~1161年)から続く天然痘(てんねんとう)の蔓延という凶事を断ち切るために行われた(災異改元)。『維城典訓(いじょう)典訓』を出典とする命名。1156年(保元1)の保元の乱に勝利した後白河(ごしらかわ)天皇は皇子の二条天皇に譲位し、上皇として院政を開始していた。二条天皇の立場は不安定だったが、権中納言(ごんちゅうなごん)の藤原伊通(これみち)と台頭しつつあった平清盛(たいらのきよもり)を後ろ盾に、1161年(応保1)の憲仁(のりひと)親王(後白河の第7皇子、後の高倉(たかくら)天皇)皇太子擁立の陰謀を阻止して、後白河の政治介入を阻んだ。長寛年間は後白河の院政が実質的に停止していた時期で、二条天皇は積極的な親政を行った。

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