改訂新版 世界大百科事典 「長山串」の意味・わかりやすい解説 長山串 (ちょうざんかん)Changsan-kot 朝鮮半島の中間よりやや北方の黄海に最も突出した地域の先端にある岬。朝鮮民主主義人民共和国黄海南道に属する。松の美林が覆い,李朝時代には船や宮室用木材供給地として保護された。石灰岩,粘板岩が分布し,海底の凝灰質粘板岩は海州硯の原料に供された。近海はイシモチ,フグなどの漁場で,岬入口の夢金浦港や岬南方の白翎(はくれい)島を根拠地として水産業が盛んである。岬の北に西朝鮮湾,南に京畿湾が開けている。執筆者:谷浦 孝雄 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「長山串」の意味・わかりやすい解説 長山串ちょうざんかん / チャンサンコッ 北朝鮮、黄海南道竜淵郡から黄海(朝鮮半島では西海とよぶ)に突出した岬。長山串から北朝鮮の東海岸(日本海側)の襄陽(じょうよう)沿岸までの直線距離は、朝鮮半島の東西間の最長距離で354キロメートルである。長山串から13キロメートルの北岸には砂丘で名高い夢金浦(むきんほ)がある。砂が細かく珪砂(けいさ)からなり、ガラス原料として採取される。砂浜には松林が茂り、夏の避暑地となっている。[魚 塘] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by