長岡住右衛門(読み)ナガオカ スミエモン

20世紀日本人名事典 「長岡住右衛門」の解説

長岡 住右衛門(5代目)
ナガオカ スミエモン

明治〜昭和期の陶芸家(楽山焼)



生年
明治6年(1873年)

没年
昭和35(1960)年4月21日

別名
通称=国,号=空味

経歴
明治12年父が早世したため楽山焼8代目を継ぐ。26年祖父の死後作陶を始め、名人を謳われた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「長岡住右衛門」の解説

長岡住右衛門(初代) ながおか-すみえもん

1757-1829 江戸時代後期の陶工
宝暦7年生まれ。もと出雲(いずも)(島根県)の布志名(ふじな)焼の陶工。松江藩主松平治郷(はるさと)にみとめられ,享和元年楽山焼の5代をつぐ。楽山焼中興の祖といわれる。文政12年8月10日死去。73歳。名は貞政。

長岡住右衛門(2代) ながおか-すみえもん

?-1859 江戸時代後期の陶工。
出雲(いずも)(島根県)の布志名(ふじな)焼の2代土屋善四郎の次男。長岡家の養子となり楽山焼6代をつぐ。文政4年長崎にいき,絵付け技法をまなんだ。安政6年6月22日死去。名は貞正。号は空斎

長岡住右衛門(5代) ながおか-すみえもん

1873-1960 明治-昭和時代の陶工。
明治6年生まれ。12年父庄之助が早世したため楽山焼8代をつぐが,作陶をはじめたのは26年祖父空入の死後である。名人といわれた。昭和35年4月21日死去。87歳。通称は国。号は空味。

長岡住右衛門(3代) ながおか-すみえもん

?-1893 幕末-明治時代の陶工。
楽山焼7代をつぎ,出雲(いずも)(島根県)松江藩主松平定安の命で嘉永(かえい)7年と元治(げんじ)2年に諸大名への進物用の陶器をつくった。明治26年11月17日死去。号は空入。

長岡住右衛門(4代) ながおか-すみえもん

?-1879 明治時代の陶工。
明治7年家業をつぎ,10年内国勧業博覧会で賞牌(しょうはい)をうける。早世したため楽山焼の名跡はつがなかった。明治12年3月26日死去。初名は庄之助。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例