長崎次郎(読み)ナガサキ ジロウ

20世紀日本人名事典 「長崎次郎」の解説

長崎 次郎
ナガサキ ジロウ

明治期の経営者 長崎次郎書店創立者。



生年
天保15年7月21日(1844年)

没年
大正2(1913)年12月15日

出身地
肥後国熊本(熊本県)

経歴
熊本藩の御用指物師の家に生まれる。明治7年熊本に書籍文房具店を開く。10年兵火に遭遇するが、その後事業は次第に発展し、22年には支店を設けるまでになり、近畿以西の書籍商の雄となる。のち書籍のほか教育器械・標本・運動具類などを販売し、44年合名会社の長崎次郎書店を創立した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「長崎次郎」の意味・わかりやすい解説

長崎次郎
ながさきじろう

[生]1895.8.30. 高知
[没]1954.10.2.
キリスト教書の出版事業家。 1921年北海道大学農学部卒業後,横浜関東学院中学の高等学部で教えた。高倉徳太郎師事。 26年キリスト教書の出版を目的とする長崎書店を創立し,柏井園の著作を集めた『柏井全集』 (正続 11巻,1922) ,『高倉徳太郎全集』 (11巻,35~36) ほかを刊行。第2次世界大戦中の 44年,キリスト教書の出版社を合同して新教出版社をつくり社長に就任。戦前戦後を通して刊行された多数の書物はキリスト教界より注目された。同社からは雑誌『基督教文化』 (46~49) ,『福音と世界』 (52~ ) が刊行された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「長崎次郎」の解説

長崎次郎 ながさき-じろう

1844-1913 明治時代の経営者。
天保(てんぽう)15年7月21日生まれ。長崎仁平の弟。肥後熊本藩の御用指物師の家に生まれる。明治7年熊本に書籍文房具店をひらく。書籍のほか教育器械,運動具類などを販売。44年長崎次郎書店を創立した。大正2年12月15日死去。70歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android