長板城跡(読み)ながいたじようあと

日本歴史地名大系 「長板城跡」の解説

長板城跡
ながいたじようあと

[現在地名]村岡町長板 井手林

矢田やだ川の右岸、長板集落北東に突き出した尾根先端部の標高二四九メートルにあり、中村なかむら城ともいう。小代おじろ(矢田川上流域)の入口、また柤岡けびおかを経て現温泉おんせん照来てらぎ(寺木)地区方面へ抜ける道筋を押える要衝を占め、集落との比高は約八〇メートル、城域は東西約一三〇メートル・南北約一九〇メートル。縄張りは比較的単純で、堀切を挟んで北側に大規模な主郭(南北五五メートル・東西三三メートル)、南側に鉤状の土塁をもつ副郭(南北二五メートル・東西一五メートル)を配置し、この二つの曲輪を東側に帯曲輪、南側に堀切・竪堀を構築して防御する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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