門外不出(読み)もんがいふしゅつ

精選版 日本国語大辞典 「門外不出」の意味・読み・例文・類語

もんがい‐ふしゅつ モングヮイ‥【門外不出】

〘名〙
① ある品物を、貴重品として、めったに他人に見せたり貸したりしないで秘蔵すること。
※国民経済講話‐乾(1917)〈福田徳三〉一二章「昔から書物を愛蔵する人は、門外不出(モングヮイフシュツ)だの他貸無用だのと云ふて」
② 他人に会わないよう、自宅に閉じこもること。蟄居(ちっきょ)
護持院原敵討(1913)〈森鴎外〉「何か人目を憚るわけがあると云って、門外不出で暮してゐると云ふのである」

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デジタル大辞泉 「門外不出」の意味・読み・例文・類語

もんがい‐ふしゅつ〔モングワイ‐〕【門外不出】

貴重な芸術品などで、めったに他人に見せたり貸したりせず秘蔵すること。また、その物。「門外不出古文書

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四字熟語を知る辞典 「門外不出」の解説

門外不出

貴重なもの、書籍などを、その家から外へ決して持ち出さないこと。転じて、貴重なものを他の人に見せたり、貸したりしないこと。

[使用例] うち先祖からの遺志で、門外不出でござります[川端康成古都|1962]

[使用例] 一子相伝というか、門外不出というか、文字どおり、秘中の秘とされており[花田清輝*小説平家|1965~67]

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デジタル大辞泉プラス 「門外不出」の解説

門外不出

栃木県小山市、西堀酒造株式会社が製造する日本酒

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