デジタル大辞泉 「閉鎖性水域」の意味・読み・例文・類語 へいさせい‐すいいき〔‐スイヰキ〕【閉鎖性水域】 内海・内湾・湖沼など、外部との水の出入りが少なく、閉鎖性が高い水域の総称。栄養塩類の濃度が上がる富栄養化が起こりやすく、水質汚濁が進行しやすい。また、底層に貧酸素水塊が生じる場合がある。半閉鎖水域。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「閉鎖性水域」の意味・わかりやすい解説 閉鎖性水域へいさせいすいいき 地理的条件や流域の水理状況により水の出入りが悪い内湾・内海・湖沼などの水域。水の入れ替わりの早い河川などと異なり,水が長く停滞するため閉鎖性が高く,自浄作用能力が低い。そこに有機物,窒素,リンなどの含有量の高い生活雑排水が流入すると,増殖した藻類や排水中の浮遊物質(懸濁物質)が沈降して底泥の嫌気化が促進する。底泥の嫌気性堆積物からはリンが溶け出して藻類の増殖を引き起こし,その結果,水域の水質汚濁,富栄養化が急速に進行する。閉鎖性水域の水質保全をはかるためには,流入汚水の有機物,窒素,リンの負荷削減がきわめて重要になる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by