デジタル大辞泉 「貧酸素水塊」の意味・読み・例文・類語 ひんさんそ‐すいかい〔‐スイクワイ〕【貧酸素水塊】 溶存酸素の量がきわめて少ない水域。多く、遠浅の内湾の底層で、夏に発生する。富栄養化によりプランクトンが大量発生し、その死骸を分解するバクテリアが水底で酸素を大量に消費することで起こる。発生すると魚介類や底生生物の大量死につながり、漁業にも深刻な影響を与える。→青潮 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
共同通信ニュース用語解説 「貧酸素水塊」の解説 貧酸素水塊 海水中の酸素がほとんどなく魚介類が生息できない水域。ヘドロや植物性プランクトンの死骸などの有機物がバクテリアに分解される時に酸素を消費するため発生する。夏場は水面近くの水は温められて軽く、水底付近の水は重いため上下の対流が起きず酸素の供給がなくなるので発生しやすい。更新日:2017年11月16日 出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「貧酸素水塊」の意味・わかりやすい解説 貧酸素水塊ひんさんそすいかいanoxic water 魚介類が生息できないほど水中の酸素濃度が少ない比較的孤立した水塊のこと。外洋では,水深 200m辺りで溶存酸素が最も少なくなるが,普通は湖や沿岸海域で問題となる。富栄養化現象が見られる水中の有機物の多い,比較的閉鎖的な水域で夏季に発生しやすい。夏に発生した貧酸素水塊は,秋になって水が上下混合するようになると消滅する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by