開けて悔しき玉手箱(読み)あけてくやしきたまてばこ

ことわざを知る辞典 「開けて悔しき玉手箱」の解説

開けて悔しき玉手箱

大いに期待して中を開けてみると、中身がなかったり、まるで期待はずれのもので、落胆すること。

[使用例] 「開けてくやしき玉手箱」〈略〉そんなことをおっしゃって、愚楽へ笑いかけながら、パッと壺の蓋をとった。何も入っていない。「もとより、煙も出ない。拍子抜けのした玉手箱」[林不忘丹下左膳|1934]

[解説] 竜宮城土産の玉手箱を開いてみると、白煙が出てきて、白髪老人になってしまったという浦島太郎伝説によることば。

〔異形〕あけて悔しき浦島の子

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android