開物成務(読み)カイブツセイム

デジタル大辞泉 「開物成務」の意味・読み・例文・類語

かいぶつ‐せいむ【開物成務】

《「易経」繋辞上から》人知を開発し、事業を成し遂げさせること。開成

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精選版 日本国語大辞典 「開物成務」の意味・読み・例文・類語

かいぶつ‐せいむ【開物成務】

  1. 〘 名詞 〙 人知を開発し、事業を完成すること。開成。
    1. [初出の実例]「古昔聖人開物成務之功固至乎」(出典:大和本草(1709)自序)
    2. [その他の文献]〔易経‐繋辞上〕

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四字熟語を知る辞典 「開物成務」の解説

開物成務

人知を開発し、事業を完成すること。

[使用例] 開物成務育子之業日に美に月に大なるべし[阪谷素*女飾の疑|1874]

[使用例] 岩崎弥太郎は、高知城下町につくられた「開成館」の下役をつとめていた。開成館の意味は「物を開発して、その成就を果たす」という意味を持つ“開物成務”からとられた[童門冬二*ニッポンの創業者|2004]

[解説] 「物を開き務めを成す」という意味。「開成」はこの語を略したもの。

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世界大百科事典(旧版)内の開物成務の言及

【開物思想】より

…〈開物〉という語は《易経》の繫辞上伝に出る〈開物成務〉の語から来たもので,〈事物を開発し,事業を成就する〉という意味であり,実学ないしは技術を重視する思想である。1637年,中国の宋応星は《天工開物》と題する技術書を書いた。…

※「開物成務」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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