最新 地学事典 「関門層群」の解説
かんもんそうぐん
関門層群
Kanmon Group
九州北部,中国西部の白亜系。中生界上部豊西層群を平行不整合に,三郡変成岩類・非変成古生界・三畳系・ジュラ系を傾斜不整合に覆い,上部白亜系八幡層に不整合に覆われる。下から脇野・下関の2亜層群に区分。脇野亜層群は大部分が湖成層で,基底礫岩に始まり,泥岩・砂岩からなり,礫岩・石灰岩を挟み,淡水生貝化石を含む。中部に特徴的な凝灰岩を挟む。下からBrotiopsis wakinoensis帯,B.kobayashii-Viviparus onogoensis帯が識別され,さらにPlicatounio・Trigonoides・Naka-muranaiaなどの貝化石,Estheritesなどのカイエビ類,魚化石Manchurichthysを産する。本亜層群内には局部的平行不整合がみられる。層厚は模式地福岡県直方市南西方で1,000m。Valanginian?~Barremian。下関亜層群は脇野亜層群を一部整合,他では平行不整合に,さらに一部直接に古生界や三畳系を不整合に覆う。礫岩・火山岩質の角礫岩・砂岩・凝灰岩・安山岩・デイサイト・流紋岩などからなり,礫岩は基底部・上部に,溶岩・火砕岩は中部・最上部に発達する。岩石はしばしば赤紫・緑色を呈する。化石はまれで,Wakinoa(?),Estheritesを産する。層厚は模式地下関市付近で2,000m。Aptian~Albianと推定される。関門層群は朝鮮半島南部の慶尚
執筆者:田中 啓策
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

