閣道(読み)かくどう

精選版 日本国語大辞典 「閣道」の意味・読み・例文・類語

かく‐どう‥ダウ【閣道】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 地上高く架した廊下。〔新撰字解(1872)〕
    2. 高い山の岩かどなどに木材を渡して作った道。桟道。かけはし。
      1. [初出の実例]「桟道とは閣道なり」(出典:史記抄(1477)七)
  2. [ 2 ] 星の名。中国で、カシオペア座西側一線に並ぶ六星をいう。〔続日本紀‐養老六年(722)七月壬申〕

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普及版 字通 「閣道」の読み・字形・画数・意味

【閣道】かくどう(だう)

高架の廊。複道。〔史記、秦始皇紀〕先づ殿を阿に作る。東西五百、南北五十、上は以て人を坐せしむべし。~馳して閣を作り、殿下より直ちに南山に抵(いた)る。

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世界大百科事典(旧版)内の閣道の言及

【橋】より

…秦の始皇帝が渭水(いすい)の両岸に築いた長楽・咸陽両宮の間に架けられた橋は支間68,柱750本からなる木造の桁橋であり,漢代の壁画に中段を高く上げた橋の描写がある。秦・漢時代には,閣道という宮殿を連絡する重層の廊や桟道(さんどう)という山の斜面に架ける木造歩道も出現し,画像にはアーチ橋や肘木橋のような梯橋も見え,橋梁技術がすでに一定の進歩をとげたと推定される。桁橋は以後も広範に用いられ,遺構も数多い。…

※「閣道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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