闇無浜神社(読み)くらなしはまじんじや

日本歴史地名大系 「闇無浜神社」の解説

闇無浜神社
くらなしはまじんじや

[現在地名]中津市角木

中津川の河口右岸にあり、近世竜王りゆうおう社とよばれた。祭神について、「豊前志」は「豊玉彦・豊玉姫・安曇礒良なり。礒良は(中略)住吉大神の権に礒良と顕れ給へる由の説あり。さも有るべし。さて遥かに下りての後の御代にこそ、始めて豊日別国魂神を合殿に祭りつれ。然りしより、豊日別竜王宮とは称しき」と考察している。旧郷社。

同社境内八坂神社の祇園祭は、宇佐宮の夏越祭、豊前小倉の祇園祭とともに豊前の三大祭といわれ、たいへんな賑いをみせた。「祇園祭礼濫觴記」によると、延宝年間(一六七三―八一)竹で山車の装いをこしらえたことに始まり、天和三年(一六八三)豊後ぶんご町が京都の山車をまねてから隆盛に向かい、正徳二年(一七一二)には惣町から山車を出すようになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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