精選版 日本国語大辞典 「阿亀」の意味・読み・例文・類語
お‐かめ【阿亀】
- 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
- ① お多福の仮面。丸顔で鼻が低く、おでこで、ほおの高い女の仮面。お多福面。お多福。
- [初出の実例]「角兵衛しししゃれにおかめを交て来る」(出典:雑俳・柳多留‐一七(1782))
- ② ①に似た顔の女。醜女をあざけっていう場合が多い。
- [初出の実例]「およしをかたづけお亀にむこをとり」(出典:雑俳・柳多留‐一四(1779))
- ③ 伊勢・尾張地方で宿場女郎、飯盛り女のこと。
- [初出の実例]「吉田おか崎には似ずいづれも醜婦なり。名古屋人これをおかめと渾名せり」(出典:随筆・羇旅漫録(1802)上)
- ④ 「おかめそば(阿亀蕎麦)」または「おかめうどん(阿亀饂飩)」の略。