日本歴史地名大系 「阿弥陀浄土院跡」の解説 阿弥陀浄土院跡あみだじようどいんあと 奈良県:奈良市佐保・佐紀地区法華寺村阿弥陀浄土院跡[現在地名]奈良市法華寺町法華(ほつけ)寺の南西隅、平城左京二条二坊一〇坪にあった寺院で、浄土院・浄土尻(じようどじり)の字名が残る。阿弥陀信仰に厚かった光明皇后の発願によって建立されたとされる。「続日本紀」天平宝字五年(七六一)六月七日条に「設皇太后周忌斎於阿弥陀浄土院、其院者在法華寺内西南隅、為設忌斎所造也」と記されている。造寺所の別当であった安都雄足の同四年二月一六日の牒(正倉院文書)にも「法華寺西南角」とあり、光明皇太后の没後に造営が始められたのではなく、発願者・推進者である皇太后在世中に着工された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by