精選版 日本国語大辞典 「浄土院」の意味・読み・例文・類語 じょうど‐いんジャウドヰン【浄土院】 京都府宇治市の平等院にある浄土宗の寺。明応二年(一四九三)、平等院の再興とともに創建されたもの。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本歴史地名大系 「浄土院」の解説 浄土院じようどいん 滋賀県:大津市北部地域延暦寺東塔浄土院[現在地名]大津市坂本本町九院十六院の一つ。戒壇(かいだん)院の北西、山王(さんのう)院北方の谷間にあり、法華清浄浄土(ほつけしようじようじようど)院または極楽浄土(ごくらくじようど)院と称する。最澄自作の釈迦・弥陀・薬師の三尊仏のうち阿弥陀仏を安置したと伝え(山門堂舎由緒記)、現在も院内阿弥陀堂に秘仏として祀られる。最澄は弘仁一三年(八二二)六月四日、五七歳のとき東塔北谷八部(はちぶ)尾の中道(ちゆうどう)院(房)で入寂、遺骸は当院に葬られた。のち円仁は中国より帰朝して五台山竹林(ちくりん)寺の風を移し、正式の御廟として廟供を始修したというが(慈覚大師伝)、その具体的な内容は定かではない。「叡岳要記」などによれば、中世の当院の結構は、廟堂を中心に浄土堂・礼堂・雑舎の四つの施設からなっていた。 浄土院じようどいん 京都市:左京区浄土寺村浄土院[現在地名]左京区銀閣寺町慈照(じしよう)寺(銀閣寺)総門のすぐ北側に位置する。浄土宗。清泰山と号し、本尊は阿弥陀如来。享保一七年(一七三二)僧随誉が、文明一四年(一四八二)北築山(きたつきやま)町(現京都市上京区)に移された浄土寺の後に残った「草堂一宇」(山城名勝志)を寺としたものである。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報