陰徳(読み)イントク

大辞林 第三版の解説

いんとく【陰徳】

世間に知られないよいおこない。ひそかに行う善行。 ⇔ 陽徳 「 -を施す」
性的に相手を満足させること。 「 -を施しすぎて下女はらみ/柳多留 35

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精選版 日本国語大辞典の解説

いん‐とく【陰徳】

〘名〙
① 人に知られない善行。ひそかに施す恩徳。かくれた功績。陰騭(いんしつ)
※本朝文粋(1060頃)七・奉左丞相書〈三善清行〉「紛乱之間。授攘之会。宜其陰徳、塞怨門
※太平記(14C後)一四「陰徳(イントク)遂に露れて、今天下の武将に備はり給ひければ」 〔史記‐韓世家賛〕
② 地の徳。転じて、女性の守るべき道徳。婦徳。〔礼記‐昏義〕
③ 性的に相手を満足させる行為を①にかけてしゃれていう語。
※本朝文粋(1060頃)一二・鉄槌伝〈羅泰〉「鉄子、木強能剛。老而不死。屈而更長。已施陰徳誠号摩良
④ 陰陽道で十干の内、乙・丁・己・辛・癸の五をいう。陽徳の五干(甲・丙・戊・庚・壬)に配されて、はじめて徳を現わすとする。
⑤ 九星で陰徳の神がつかさどる日。この日に善行を行なうとよい報いがあるとする。正月、七月は酉の日、二月、八月は未の日、三月、九月は巳の日、四月、一〇月は卯の日、五月、一一月は丑の日、六月、一二月は亥の日。
⑥ 東洋天文学における星の名。紫微垣の内、尚書の西にある施徳をつかさどる二星。小熊座の端にあたる。〔和漢三才図会(1712)〕

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