精選版 日本国語大辞典 「陰徳」の意味・読み・例文・類語
いん‐とく【陰徳】
〘名〙
※本朝文粋(1060頃)七・奉左丞相書〈三善清行〉「紛乱之間。授攘之会。宜下立二其陰徳一、塞中怨門上」
② 地の徳。転じて、女性の守るべき道徳。婦徳。〔礼記‐昏義〕
③ 性的に相手を満足させる行為を①にかけてしゃれていう語。
※本朝文粋(1060頃)一二・鉄槌伝〈羅泰〉「鉄子、木強能剛。老而不レ死。屈而更長。已施二陰徳一誠号二摩良一」
⑤ 九星で陰徳の神がつかさどる日。この日に善行を行なうとよい報いがあるとする。正月、七月は酉の日、二月、八月は未の日、三月、九月は巳の日、四月、一〇月は卯の日、五月、一一月は丑の日、六月、一二月は亥の日。
⑥ 東洋天文学における星の名。紫微垣の内、尚書の西にある施徳をつかさどる二星。小熊座の端にあたる。〔和漢三才図会(1712)〕
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