陳腐化(読み)ちんぷか(英語表記)obsolescence

翻訳|obsolescence

日本大百科全書(ニッポニカ)「陳腐化」の解説

陳腐化
ちんぷか
obsolescence

商品・製品や機械設備などの資産について、市場での経済的な価値や利用による機能的な価値において、当初有していた価値よりも減価が生ずること。このような資産は、通常は使用や時間の経過によって物理的に減価することはいうまでもないが、同種もしくは類似の商品等の開発により、市場における相対的な価値の減少や、機能面における相対的な非効率による価値の減少が生ずることがある。陳腐化とは、このような経済的または機能的な意味における市場価値の低下をいう。卑近な表現をすれば、新たに市場に登場した商品等に比較して古臭くなった、はやらなくなった、旧式になった、使い勝手が悪くなったといった状況をいう。

 企業経営において、資産についての陳腐化の減価は、当初の耐用年数の設定時にある程度織り込むことも可能である。その他急激な技術革新や制度改正等によって相当の減価が見込まれる場合は、耐用年数の短縮化によって対応するか、臨時に特別な償却をすることによって対応することが必要となる。

 一般の生活では、比喩的に、他人、行動、方法、表現などについて、時代遅れであるという評価をするような場合に使われることもある。

[東海幹夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

不起訴不当

検察審査会が議決する審査結果の一つ。検察官が公訴を提起しない処分(不起訴処分)を不当と認める場合、審査員の過半数をもって議決する。検察官は議決を参考にして再度捜査し、処分を決定する。→起訴相当 →不起...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android