陽石(読み)ヨウセキ

精選版 日本国語大辞典 「陽石」の意味・読み・例文・類語

よう‐せきヤウ‥【陽石】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 陽の性質を帯びた石。⇔陰石
    1. [初出の実例]「石には陰も陽もあり、水も火もあるぞ。〈略〉中寒には陽石の剛斉を以て治せばよからうぞ」(出典:史記抄(1477)一四)
  3. 陽物の形の石。陰茎の形をし、崇拝の対象とされる石。
    1. [初出の実例]「陽石━男性の象微━あれを自分の御霊代として」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部)

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普及版 字通 「陽石」の読み・字形・画数・意味

【陽石】よう(やう)せき

男石。〔水経注、夷水〕二大石磧を得たり。竝びに中に立つ。相ひ去ること一。俗に陰陽石と名づく、陰石は常に濕り、陽石は常に燥(かわ)く。水旱なるに、居民、威儀を作(な)し、きて中に入り、旱なれば則ち陰石を鞭(むちう)つ。時に應じて雨ふる。

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