男女生殖器の形の石で,道祖神,サエノカミとしてまつられたり,あるいは奉納される場合が多い。陰は女性,陽は男性であるが,人工的に刻む場合と,自然石にそのような形を認め,これをまつる場合とがある。陽石のみがまつられる例が多いが,陰陽が組になったものは中部・関東地方に分布している。陽石一つの周りに丸石が複数まつられる例や陰陽2石が併祀される例がある。陰陽石は村境にまつられることが多く,邪気や外敵の侵入を防ぐものとされるが,これは男女の生殖器が潜在的に強力な呪力をもつという信仰によるものと考えられる。また,その形態から安産,子育て,縁結びの神として信仰される例も多い。祭日は主として小正月で,子どもたちの手でまつられることも注目される。
執筆者:蛸島 直
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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