隆遍(読み)りゅうへん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「隆遍」の解説

隆遍(1) りゅうへん

1145-1206* 平安後期-鎌倉時代の僧。
久安元年生まれ。藤原経房(つねふさ)の弟。真言宗仁和寺(にんなじ)慈尊院の尭真(ぎょうしん)に師事し,保寿院の覚成(かくぜい)に灌頂(かんじょう)をうける。大僧都(そうず),法印となり,元久2年東寺三長者。元久2年12月17日死去。61歳。通称は弁法印,慈尊院法印。著作に「諸尊法目録」。

隆遍(2) りゅうへん

?-? 鎌倉時代の僧。
四条隆親(たかちか)の子。法相(ほっそう)宗。奈良興福寺の澄誠にまなび,正和(しょうわ)4年(1315)法隆寺別当。文保(ぶんぽ)2年興福寺別当となった。大僧正

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の隆遍の言及

【当山年中行事条々】より

…文中,応永,永享,享徳等の年号が見えるので,その直後(15世紀中ごろ)あたりに編集されたもののようである。編者は,巻末の奥書により,金峰山千手院隆遍と思われる。諸堂社の修正会(しゆしようえ),法華八講,御田植神事等のほか,山上の出峰山伏笈渡(おいわたし),験競べ(げんくらべ),役行者御影供(みえく)など,修験道独自の行事もうかがわれて貴重である。…

※「隆遍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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