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隆達小歌 りゅうたつこうた

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

隆達小歌
りゅうたつこうた

堺の高三 (たかさぶ) 隆達 (1527~1611) の始めた小歌。「隆達節」ともいう。文禄から慶長にかけて流行した。扇拍子または一節切 (ひとよぎり。尺八の一種) を伴奏としたともいわれ,三味線音楽成立以前のものとしては中世的であるが,詞章内容上は近世歌謡的新鮮さをもち,室町小歌の完結点であると同時に,近世小歌の出発点というべき位置を占める。歌数は初め 100首を基本としたが,増補を加え,特別な歌い方をしたとみられる早 (草) 歌を加えて,500首以上が集められている。このなかには『閑吟集』など先行の小歌と共通する歌詞のものも見受けられるが,隆達としての整理が認められ,創作も少くない。概して歌詞は短く,7・5・7・5と7・7・7・7形式が多く,形が一定してきている。内容は恋の歌が約7割を占めている。

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大辞林 第三版の解説

りゅうたつこうた【隆達小歌】

近世歌謡の一。堺の日蓮僧高三たかさぶ隆達(1527~1611)の創始。文禄・慶長(1592~1615)頃上方で流行。扇拍子や一節切ひとよぎりに合わせて歌ったもので、室町小歌から近世小唄への転機をなした。隆達節。

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世界大百科事典内の隆達小歌の言及

【隆達節】より

…近世初期,隆達(1527‐1611)が節付けした歌謡。単に隆達または隆達小歌,隆達の歌などともいう。隆達は泉州堺の生れ,高三(たかさぶ)を姓とする。…

※「隆達小歌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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