随順寺(読み)ずいじゆんじ

日本歴史地名大系 「随順寺」の解説

随順寺
ずいじゆんじ

[現在地名]福光町高宮

高宮たかみやの北部にある。宝性山と号し、真宗大谷派。本尊阿弥陀如来。寺伝によると開基は空潮(俗姓大宮内府基宗)。空潮は紀州高野山、比叡山に登って修行したのち嘉禎二年(一二三六)仏法興隆の地を求めて七ヵ所の塚のある高宮に来て七堂伽藍を建立し、宝性山と号したと伝える。現在野丹保のたんぽに塚があり、宝性寺野ほうしようじの御坊館ごぼうやかたとよばれている。初め真言宗であったが、文明八年(一四七六)住職教珍が蓮如の弟子となり乗西の法名を与えられて同年九月現在地に堂宇創建、随順寺と号した(寺院明細帳)


随順寺
ずいじゆんじ

[現在地名]立田村山路 西郷付

清水山と号し、真宗大谷派。本尊は阿弥陀如来。応仁元年(一四六七)正月、藤原実秀入道の創建で、美濃国中島郡大須おおす(現岐阜県)にあったが、翌年春日井郡小牧こまき(現小牧市)に移り、実秀の孫の黒宮四郎左衛門が蓮如に帰依し真言宗から真宗に改めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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