隔心(読み)キャクシン

デジタル大辞泉 「隔心」の意味・読み・例文・類語

きゃく‐しん【隔心】

かくしん(隔心)」に同じ。
傍輩も是に―あるていに見えける間」〈太平記・二二〉

かく‐しん【隔心】

打ち解けないこと。相手に気がねする気持ち。隔意。へだてごころ。きゃくしん。

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精選版 日本国語大辞典 「隔心」の意味・読み・例文・類語

きゃく‐しん【隔心】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「きゃく」は「隔」の呉音 ) =かくしん(隔心)
    1. [初出の実例]「知音の回縁隔(キャク)心有るべからず」(出典雑談集(1305)一)
    2. 「是は隔心(キャクシン)なるなされかた」(出典:浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)四)

かく‐しん【隔心】

  1. 〘 名詞 〙 心にへだてがあること。うちとけないこと。よそよそしいこと。また、その心。隔意。きゃくしん。
    1. [初出の実例]「若無隔心可被示也。而為隠秘無被示告之趣云々」(出典:権記‐寛弘八年(1011)五月二七日)
    2. [その他の文献]〔色葉字類抄(1177‐81)〕

へだて‐ごころ【隔心】

  1. 〘 名詞 〙 うちとけない心。親しまない心。
    1. [初出の実例]「人きかぬ奥山はるけき野の松原に声惜しまぬも、いとへだて心ある虫になんありける」(出典:源氏物語(1001‐14頃)鈴虫)

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普及版 字通 「隔心」の読み・字形・画数・意味

【隔心】かくしん

心へだて。

字通「隔」の項目を見る

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