デジタル大辞泉 「隔心」の意味・読み・例文・類語 きゃく‐しん【▽隔心】 「かくしん(隔心)」に同じ。「傍輩も是に―ある体ていに見えける間」〈太平記・二二〉 かく‐しん【隔心】 打ち解けないこと。相手に気がねする気持ち。隔意。へだてごころ。きゃくしん。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「隔心」の意味・読み・例文・類語 きゃく‐しん【隔心】 〘 名詞 〙 ( 「きゃく」は「隔」の呉音 ) =かくしん(隔心)[初出の実例]「知音の回縁隔(キャク)心有るべからず」(出典:雑談集(1305)一)「是は隔心(キャクシン)なるなされかた」(出典:浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)四) かく‐しん【隔心】 〘 名詞 〙 心にへだてがあること。うちとけないこと。よそよそしいこと。また、その心。隔意。きゃくしん。[初出の実例]「若無隔心可被示也。而為隠秘無被示告之趣云々」(出典:権記‐寛弘八年(1011)五月二七日)[その他の文献]〔色葉字類抄(1177‐81)〕 へだて‐ごころ【隔心】 〘 名詞 〙 うちとけない心。親しまない心。[初出の実例]「人きかぬ奥山はるけき野の松原に声惜しまぬも、いとへだて心ある虫になんありける」(出典:源氏物語(1001‐14頃)鈴虫) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例