隔意(読み)カクイ

デジタル大辞泉 「隔意」の意味・読み・例文・類語

かく‐い【隔意】

心にへだたりのある思い。打ち解けない心。遠慮。「隔意なく意見を出し合う」
[類語]不信疎意

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「隔意」の意味・読み・例文・類語

かく‐い【隔意】

  1. 〘 名詞 〙 人と人の心に隔てをする気持。うちとけない心。へだてごころ。隔心。きゃくい。
    1. [初出の実例]「以後懇無御隔意申承候」(出典:鈴木梁満宛本居宣長書簡‐天明五年(1785)二月二七日)
    2. 「逢へば隔意(カクイ)なく話をする」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石一四)

きゃく‐い【隔意】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「きゃく」は「隔」の呉音 ) =かくい(隔意)
    1. [初出の実例]「愚老形の如く三学少々之を聞く、仍て無隔意」(出典:雑談集(1305)三)
    2. 「世に望みなき滝口、今更何隔意(キャクイ)の候べき」(出典:滝口入道(1894)〈高山樗牛三一)

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普及版 字通 「隔意」の読み・字形・画数・意味

【隔意】かくい

隔心。

字通「隔」の項目を見る

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