雄蝶(読み)おちょう

精選版 日本国語大辞典 「雄蝶」の意味・読み・例文・類語

お‐ちょう をテフ【雄蝶】

〘名〙
① おすの蝶。⇔雌蝶(めちょう)
大菩薩峠(1913‐41)〈中里介山〉お銀様の巻「雄蝶(ヲテフ)雌蝶とは上になり下になって長持の中から舞ひ出でました」
婚礼の式に用いる銚子瓶子(へいじ)につける折形の一つ。おすの蝶にかたどり、雌蝶と対にして用いる。
※浄瑠璃・国性爺後日合戦(1717)嫁入三献「瓶子の口の女蝶(めてう)を下にあをのけ、男蝶を上にうつむけて」
③ 婚礼の式で、夫婦固めの杯事の際、雌蝶とともに酌をする役の稚児
湯葉(1960)〈芝木好子〉「雄蝶雌蝶の少年少女が差す三三九度が始まると」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「雄蝶」の意味・読み・例文・類語

お‐ちょう〔をテフ〕【雄×蝶】

雄の蝶。→雌蝶めちょう
「雄蝶雌蝶2」の、雄の蝶にかたどった折り紙。→雌蝶

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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