雄阿寒温泉(読み)おあかんおんせん

日本歴史地名大系 「雄阿寒温泉」の解説

雄阿寒温泉
おあかんおんせん

[現在地名]阿寒郡阿寒町字オクルシュベ

阿寒町の北部、雄阿寒岳南麓にある温泉。国道二四一号の阿寒横断道路と国道二四〇号(通称まりも国道)との分岐点近くの阿寒川東岸にある。雄阿寒岳の火山活動により湧出し、泉源は阿寒川沿いに三〇ヵ所以上ある。摂氏五〇―九〇度の源泉泉質は塩類泉で神経痛・胃腸病に効能があるとされる。近くに滝口たきぐちと称する阿寒湖の排水口があり、阿寒川の源流部となっている。この付近に雄阿寒岳の登山口もあり、登山者に親しまれてきた。温泉の存在は明治期から知られていたが(状況報文)、本格的な温泉としての開発は昭和二年(一九二七)頃、佐々木元吉がここに別荘を建てたことに始まり、同五年に同氏によって雄阿寒ホテルが開設された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「雄阿寒温泉」の意味・わかりやすい解説

雄阿寒温泉
おあかんおんせん

北海道東部、釧路(くしろ)総合振興局管内の阿寒町にある温泉源。泉温46~47℃の単純温泉。阿寒湖畔から東へ約5キロメートルの阿寒川右岸の林地に、1935年(昭和10)開業のホテルが1軒あったが閉館跡地には源泉だけが残る。

[古川史郎]

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