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北海道東部,釧路市の北部にある火山。阿寒カルデラ内に,その中央火口丘として噴出したもので,標高1370mの円錐火山。山体の大部分は安山岩質の溶岩流の累層からなり,頂部に数個の小火口と小溶岩丘があり,山腹にも火口丘が認められるが,いずれも活動の記録はなく,噴煙も出ていない。山頂部から四方に流下した溶岩流はそれぞれ厚さ100~200m程度のものが多く,末端部は急斜面をつくって止まり,舌状をなしている。阿寒湖,ペンケトウ,パンケトウなどの湖沼は,この火山の溶岩流によってせき止められたもので,湖岸線の出入りも溶岩流の末端部の形状による。山麓から標高500m付近まではトドマツ,エゾマツ,シラカバなどが混交し,1000mまでは針葉樹帯,1200mまではダケカンバ帯となり,それ以上はハイマツ帯を経てガンコウランなどの花畑となる。
執筆者:岡本 次郎
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北海道東部、釧路(くしろ)総合振興局管内の北部にある円錐(えんすい)形の火山。標高1370メートル。山名はアイヌ語「ピンネシリ」(雄山)に由来する。阿寒カルデラの陥没後その内部に生まれた中央火口丘で、安山岩、火山砕屑(さいせつ)物が成層火山を形成する。山麓(さんろく)周辺のカルデラ内に阿寒湖、パンケトウ、ペンケトウなどの湖をたたえる。植生は標高500メートル以下がエゾマツ、トドマツ、シラカバ、ミズナラなどの混交樹林帯、500~1000メートルがエゾマツ、トドマツの針葉樹林帯、1000~1200メートルがダケカンバの広葉樹林帯、1200メートル以上がハイマツと高山植物帯をなしている。阿寒摩周(ましゅう)国立公園の景勝地で、阿寒湖畔や阿寒横断道路の双岳台(そうがくだい)から山容を望見できる。
[古川史郎 2018年5月21日]
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