すべて 

集団感染(読み)シュウダンカンセン

日本大百科全書(ニッポニカ) 「集団感染」の意味・わかりやすい解説

集団感染
しゅうだんかんせん

伝染病や寄生虫性疾患が、水系感染や飛沫(ひまつ)感染など集団的に感染する条件がそろったときに、一時期を画して多数の罹患(りかん)者が続出するもので、集団発生ともいう。赤痢腸チフス泉熱など経口感染する伝染病によくみられ、原因としては学校給食、仕出弁当、井戸水などに病原体が混入した場合が多く、上水道の汚染で数千人の住民が赤痢に集団感染した例もある。また、飛沫感染による集団感染例としては、空調用の冷却水にレジオネラLegionella菌が繁殖し、その飛沫感染による在郷軍人病の集団発生事件が有名である。

[柳下徳雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

すべて 

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む