雑誌コード(読み)ざっしコード

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雑誌コード」の意味・わかりやすい解説

雑誌コード
ざっしコード

雑誌の裏表紙に表示されているコード
(1) 5桁のコード。月刊誌週刊誌コミックス(→まんが),ムック,オーディオ商品,直販誌,PB商品(プライベート・ブランド商品)の分類を表す数字を含む雑誌固有のコードで,発行月・日,号数などを示す枝番号をつないで表示される。1954年に東京出版販売(→トーハン)が社内管理用に作成したコードを元にして,1978年,日本出版取次協会が取次会社共通の 5桁の雑誌コードを制定した。日本雑誌協会,日本出版取次協会,日本書店組合連合会の共同設立による雑誌コード管理センターが管理する。
(2) JANコード体系に準拠した 13桁のコードに,本体価格を含む 5桁のアドオンコードを付加した,18桁のコード。正式名称は,定期刊行物コード(雑誌)。1980年代に入り,雑誌の販売網が書店からコンビニエンスストアなどに拡大したことをうけ,雑誌コードに POSシステムとの互換性をもたせること,バーコード併用が検討された。1987年,JIS規格の JANコードに則した (1)を含む 13桁の共通雑誌コードが導入された。その後,国際的に認可されている出版物専用のアドオンコードを含む仕様へ改定され,2004年,18桁のコードが導入されるとともに名称も変更された。(1)と同様に雑誌コード管理センターが管理する。なお,コミックス,ムック,オーディオ商品のバーコード表示は書籍JANコードを採用している。(→出版

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図書館情報学用語辞典 第5版 「雑誌コード」の解説

雑誌コード(日本)

主に取次を経由して流通する国内雑誌に付与される日本独自の識別コード.1956(昭和31)年に東京出版販売(現 トーハン)が導入し,1978(昭和53)年に業界の共通コードとなる.「雑誌」という語に続いて,5桁の数字と号数を表す2桁の数字からなり,裏表紙に表示される.1桁目は発行形態(刊行頻度,コミック,ムック,雑誌扱いカセットテープ)を表し,2桁目以降は,例えば月刊誌の場合は誌名の五十音順に基づいて決められた識別番号,週刊誌では2~4桁目が誌名の識別番号で5桁目が発売週数となる.コンビニエンスストアなどで他商品と同一処理を可能とするために導入されたのが「共通雑誌コード」で,国際的な商品コードであるUPCEANが2005年に統一されることを受けて,2004年に新コード体系が採用され,「定期刊行物コード(雑誌)」と改称された.定期刊行物用プリフィックス(3桁),予備コード(1桁),雑誌コード(5桁),号数(2桁),年号(1桁),検査数字(1桁)の基本13桁と,予備コード(1桁),本体価格(4桁)のアドオンコードで構成される.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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