ムック(読み)むっく(英語表記)mook

翻訳|mook

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ムック」の意味・わかりやすい解説

ムック
むっく
mook

雑誌magazineと書籍bookの合成語で、雑誌の形式と書籍の内容を折衷した出版物分野は料理や美術ファッションインテリア、児童書など多様化している。シリーズものと、雑誌の増刊別冊の形をとるものとがある。大きさはA4判が中心で、カラー写真をふんだんに取り入れ、視覚的要素の強いのが特徴である。1975年(昭和50)ごろから現れ、年間の新刊発行点数は約8000点(2001)。

[矢作勝美]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムック」の意味・わかりやすい解説

ムック
mook

雑誌と書籍の特性をあわせもつ出版物。magazine(雑誌)と book(書籍)を合成した造語で,流通コードとして雑誌コード付与が可能だが,雑誌のように定期的な刊行前提としていない。定期刊行物の別冊,増刊,季刊などのかたちで発行されることが多い。版型は大型で,写真を多用した視覚的要素が強い傾向があり,1970年代に登場した平凡社月刊太陽』の別冊,『別冊太陽』がそのさきがけとされる。

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