雛白痢(読み)ひなはくり(その他表記)pullorum disease

改訂新版 世界大百科事典 「雛白痢」の意味・わかりやすい解説

雛白痢 (ひなはくり)
pullorum disease

雛白痢菌Salmonella pullorumに感染したニワトリ初生雛の病気。白色の下痢便を排泄し,死亡率の高い家畜法定伝染病である。雛では強烈な症状を呈するが,成鶏になると個体によっては産卵休止でとまるか,集団性の下痢を起こし短期間の排菌でとまる程度となる。雛と成鶏の病気を総合して雛白痢菌症とよぶ場合もある。病菌感染母鶏の産出卵の約30%が保菌しているが,保菌しても受精率や孵化(ふか)率は低下しない。孵卵器内で孵化した雛は浮遊菌の吸入によって気道感染し,同居した感染雛や汚染物からも容易に経口感染して発病する。日齢が進むと感染しにくくなり,成鶏では経口感染は起こらない。関節炎や化膿,神経症状を呈するが,呼吸器症状を示すこともある。死を免れると慢性化し発育がおくれる。この病気は鳥類以外の動物から媒介されることはない。卵を介して伝播(でんぱ)されるので,予防には汚染されていない孵卵場から初生雛を購入することが重要である。また孵卵器はホルマリンガスで消毒する。治療薬やワクチンで確実なものはない。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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