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雨引観音 あまびきかんのん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

雨引観音
あまびきかんのん

茨城県桜川(さくらがわ)市本木(もとぎ)にある雨引山楽法寺(らくほうじ)の通称。真言宗豊山(ぶざん)派に属する。坂東(ばんどう)三十三所第24番霊場。用明(ようめい)天皇(在位585~587)のころ、中国・梁(りょう)の法輪独守居士が来日して創立、天皇の病気平癒祈願の寺と伝えられる。光明(こうみょう)皇后は安産祈願のため『法華経(ほけきょう)』を書写奉納したといい、現在でも皇后に安産の御守りを奉呈している。また、最澄(さいちょう)と論争を行った法相(ほっそう)宗の徳一(とくいつ)が大同(だいどう)年間(806~810)に創立したとも伝える。足利(あしかが)氏の帰依(きえ)厚く、江戸時代には朱印150石を領した。木造観世音菩薩(ぼさつ)像および前立観音像は国の重要文化財。4月のマダラ鬼神祭は関東の奇祭として有名。[田村晃祐]

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世界大百科事典内の雨引観音の言及

【大和[村]】より

…明治期には筑波山地から採掘される花コウ岩を利用した石材業が盛んになり,現在も花コウ岩の墓石,灯籠,建材などの産地として知られる。雨引(あまびき)山麓の真言宗楽法寺(雨引観音)は坂東三十三所24番札所で,延命,子育ての観音として知られ,寺域は桜の名所である。4月10~11日には関東三大奇祭の一つといわれる〈マダラ鬼神祭〉が行われる。…

【楽法寺】より

…坂東三十三所の第24番札所でもある。この寺にまつられる延命観世音菩薩は,雨引観音と通称され,安産子育ての観音として北関東一帯から参詣がある。毎年4月のマダラ鬼神祭には,本堂再建の伝説にもとづき,裃(かみしも)に天狗面をつけた者の行列が行われる。…

※「雨引観音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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