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雲井龍雄 くもいたつお

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

雲井龍雄
くもいたつお

[生]弘化1(1844).3.25. 米沢
[没]明治3(1870).12.26. 東京
幕末~明治維新期の佐幕系志士。米沢藩士中島惣右衛門の次男で,のち同藩士小島才助の養子となった。通称は龍三郎。雲井龍雄は変名。慶応1 (1865) 年,江戸に遊学して安井息軒に師事し,朱子学,陽明学を修め,のち藩の依頼で公武合体奔走慶応4 (68) 年4月,新政府の貢士として議政官下局に名を連ね,徳川氏の立場を弁護,官軍東征の動きを知ると帰東して迎撃の態勢を整えるよう奔走。「討薩の檄」を作成して薩長間の離間を策した。奥羽越列藩同盟の結成に尽力して策謀を練り,敗戦とともに米沢に謹慎した。明治2 (69) 年7月,東京に出て再挙をはかり,長州,土佐系高官と通謀して新政府の転覆を策したが,新政府側の察知するところとなり,捕えられ斬首。雲井の思想は佐幕,勤王,攘夷,封建,つまり公武合体のうえに立った攘夷論で,きわめて特異なものであった。

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