雲蒸龍変(読み)うんじょうりょうへん

精選版 日本国語大辞典 「雲蒸龍変」の意味・読み・例文・類語

うんじょう‐りょうへん【雲蒸龍変】

  1. 〘 名詞 〙 ( 雲が群がりわくのに乗じて、蛇が龍となって天にのぼるの意から ) 英雄豪傑時機をとらえて大いに活躍することのたとえ。
    1. [初出の実例]「其の一死を賭して、雲蒸龍変成功を万一に僥倖したる」(出典:吉田松陰(1893)〈徳富蘇峰〉三)
    2. [その他の文献]〔史記‐彭越伝賛〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「雲蒸龍変」の解説

雲蒸竜変

英雄・豪傑が時機をとらえて大いに活躍することのたとえ。

[使用例] その一死を賭して、雲蒸竜変成功を万一に僥倖したるまた宜べならずや[徳富蘇峰吉田松陰|1893]

[使用例] これ世の小智小才の豎子がみだりに風雲を望んで雲蒸竜変を夢むるにも等し[谷崎潤一郎増鏡に見えたる後鳥羽院|1908]

[解説] 雲が群がりわくのに乗じて、蛇が竜となって天にのぼるという意味から。「雲蒸」は雲がわき上がること。

[類語] うんじょうりゅうとう

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android