電探(読み)デンタン

デジタル大辞泉 「電探」の意味・読み・例文・類語

でん‐たん【電探】

電波探知機」の略。
電気探査」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「電探」の意味・読み・例文・類語

でん‐たん【電探】

  1. 〘 名詞 〙でんぱたんちき(電波探知機)」の略。
    1. [初出の実例]「低空飛行をするのは、地表面の丸みを利して、敵の電探の電波を避ける為であり」(出典:春の城(1952)〈阿川弘之〉二)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電探」の意味・わかりやすい解説

電探
でんたん

電波探信儀の略語で,レーダの旧日本海軍用語。水中音波を使用するソーナーを水中探信儀といったので,電波を使用する同様の原理のものを上記のように称した。電探は太平洋戦争開戦時メートル波 VHFの対空用のものが房総半島に装備されており,1942年4月には実験用として軍艦『伊勢』に VHF帯 21号が,軍艦『日向』にマイクロ波 (3000MHz帯) 22号の原型が装備された。 VHF帯のものは,その後陸上艦船・航空機用として順当に開発,実用化されたが,マイクロ波のものは,安定性が悪く,これの改善に時間を要し,敗戦の大きな要因となった。

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