霧島火山(読み)きりしまかざん

最新 地学事典 「霧島火山」の解説

きりしまかざん
霧島火山

Kirishima volcano

九州南部,鹿児島・宮崎の県境に位置する第四紀の複成火山。気象庁の活火山名は霧島山。北西南東に長い30km×20kmの地域に,20以上の小さな火山体や火口がある。四万十帯の堆積岩類や鮮新~更新統の火山岩のほか,鹿児島地溝を埋める火砕流堆積物や堆積岩を基盤。火山活動は,加久藤火砕流の噴出(約34万年前)の噴出を境として古期と新期に分けられる。古期の活動の詳細は,ほとんどわかっていない。加久藤火砕流の噴出以降13万年前までの活動で,湯之谷岳・栗野岳・獅子戸岳などが形成された。最近約10万年間の活動は,4万年前ごろの休止期を境としてさらに二分できる。前期,白鳥山・大浪池・夷守岳などの火山が形成され,イワオコシ軽石・アワオコシスコリアなどのテフラが噴出。約4.5万年前には夷守岳で大規模な山体崩壊。約3万年前からの活動により,韓国岳・新燃岳・高千穂峰・御鉢・不動池・御池などが形成され,小林軽石・牛のすね火山灰・御池軽石・高原スコリアなどのテフラが噴出した。岩石の大半は複輝石安山岩で,かんらん石斑晶を含むものが多い。ただし東部では,かんらん石玄武岩など,やや苦鉄質な岩石も見られる。御鉢の1235年の噴火と新燃岳の1716~17年の噴火は地形を一変させるような大規模な噴火であった。新燃岳では2011年1月に3回の準プリニー式噴火,その後,火口内に溶岩流出,2018年3月の噴火でも火口内に溶岩を噴出,一部火口縁を越えて北西側に150mあまり流下した。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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