青は藍より出でて藍より青し(読み)あおはあいよりいでてあいよりあおし

精選版 日本国語大辞典 の解説

あお【青】 は 藍(あい)より出(い)でて藍(あい)より青(あお)

(「荀子勧学」の「学不以已、取之於藍、而青於藍、冰水為之而寒於水」から出た語。青色染料は藍から取るが、原料の藍よりも青いの意から) 教えを受けた人が教えた人より優れること。弟子が師よりまさっていることにいう。藍より出でて藍より青し。出藍(しゅつらん)の誉。氷は水より出でて水より寒し。

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デジタル大辞泉 の解説

あおあいよりでてあいよりあお

《「荀子」勧学から》青色の染料は草のからとるが、それはもとの藍草よりももっと青い。弟子が師よりもすぐれていることのたとえ。出藍しゅつらん誉れ

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ことわざを知る辞典 の解説

青は藍より出でて藍より青し

弟子が師よりまさっていることのたとえ。

[使用例] 萩の門下の才媛たちの間で、「あいよりあおし」と定評されていたのは花圃であり、その花圃と並んでその才幹を着目されているのが一葉であった[宮本百合子婦人文学|1948]

[解説] 青色の染料は、藍という植物から採取し、その色は原料の藍よりも青いところからいわれます。「荀子―勧学」にあることばから。「しゅつらんほまれ」とも。

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